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運転免許

S字 クランクのコツとは

S字クランクの通りかたとは

みんなが苦手なS字、クランクの通過方法のコツを現役指導員が教えます!!

そもそもS字、クランクとは

教習所で受ける教習には学科の教習と運転の練習(技能教習)があり、それぞれ1段階と2段階に分かれます。1段階では基本的な内容を、2段階では応用的な内容を学びます。

さて、今回のテーマはS字、クランク(L字をつないだ形)状になっている狭い道の通過方法です。狭路の通行といい教習項目は11です。

クランクは商業施設の駐車場など、狭い場所での車の効果的な誘導方法を、S字は正確な車の誘導、即ちこのまま進めば車はいったいどこに向かうのかという感覚を通常のカーブ等よりもさらに高い精度で練習するために設定されています。

と書くと難しい感じがしますが、実際難しいのです。よく要点とコツをつかんで教習に臨みましょう。

免許取得後はもちろん、西神自動車学院の周辺道路、明石周辺を走る際にも必要な運転技能となってきます。

狭路とよばれるワケ

教習所で狭路と呼ばれるS字、クランクコースですが、その幅はいったいどうなっているのでしょうか?

数字でいえば3.5mです。ちなみに教習で用いることのできる普通自動車の横幅は一般的な市販車を想定した1.8mまでとなっており、また多くの教習所で使用される教習車の横幅は1.7~1.8mが多数です。

こう考えると車体の横幅の2倍の道幅があるワケなので簡単に通れそうな気もします。実際に教習生を安心させるためにそのようなことを言う指導員もいますが、大きな見落としがあります。

それは内輪差とオーバーハング。これが狭路を狭路たらしめる理由であり、また実際の駐車場等での軽微な接触事故の原因となります。

内輪差

読んで字のごとく曲がる方向(右カーブなら右)の後ろのタイヤが前のタイヤの内側を通りことを言います。ハンドルをきる量がおおくなればなるほどこれは大きくなります。普通車では最大0.9mです。ほぼ1m。特にクランクやS字の入口、出口で問題になります。これを確保することは、道幅がせまくなることと同義です。教習所で使用する車のサイズもこれに似たものとなります。

オーバーハング(前後)

車輪より前または後ろの車体部分を言います。狭路では前が問題となります。最大0.8m程度です。タイヤがコースに残っていてもクランクのポールに接触したりするのはこの部分です。教習所で使用する車も同様です。

必要なのはPDCA

教習所の指導員が語るうまく通れない3つの理由と通るためのコツ。

1、コースの形状の把握が不十分

内輪差やオーバーハングといったものを考えて狭路内のどの位置を通行すれば脱輪せず、接触せずに通れるかが把握できていないことがあります。これについては教習所の指導員がよく「もう少し先を見て」と表現するように極端に近いところを見ないようにして走行位置のイメージを作ることが重要です。

S字であれば内輪差による脱輪を考慮してやや外寄りを走るイメージです。クランクの場合は次の角に備えて出来るだけ曲がる側を大きく空けるように誘導します。

2、そもそも車がこれから先、どのように車が動いていくのかが分かっていない。

これは1と重なる部分があります。狭路以前にカーブや曲がり角の通行でつまずいている可能性がありますが、ここまで教程が進んでいるのであれば頑張ってここで矯正しましょう!!

教習所で狭路の教習を受ける前の段階でなんとなくカーブを曲がっていた方は苦戦します。外周路のような緩やかなカーブを走行する際でも常にハンドルを意識してここまま進めば車がどのように動いていくのかを考えましょう。

具体的にはクランクであれば、曲がり角を見てハンドルを切り始めるタイミングを定めてポールに接触しないように、角に脱輪しないように見る位置を動かし、車がポール、角に対してどのように動いていくのかを常に考え、そして走行毎に修正を加え次の走行に繋げることです。S字であれば車1台から2台先の縁石が目安になりますので、目標にたいして車が離れるのか、近づくのかいい距離感になるのかを見ながら車を動かして行きます。車が動けば目標も動くはずなので、目線を止めないことも重要です。

3、自分がどのあたりを道幅のどのあたりを走行しているのかの車体感覚が不足している。

たとえばS字であればボンネットがコースからはみ出していてもタイヤはコースに余裕をもって残っていることもあります。また、クランクでも運転席から遠い、ボンネットとポールの距離感はわかりづらいものです。車から降りて、運転席からの見え方との違いを知ることなどで、矯正は比較的容易です。

考えて試して考え直してまた試す。教習所の運転以外にも通じるものがあるかもしれません。

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